凝りを探してゆるめるってどういう事?
Bluebellでは骨格筋の「凝り」を探しゆるめてあげる事でわんちゃんが動かしやすい体作りを目指します。http://bluebell.yokohama/?p=23 参照
では、凝りをゆるめるって具体的にどういう事なのでしょう?
固くなってしまっている所を探して柔らかくなるまでひたすら揉むってことかな?というイメージでしょうか?
実は筋肉が固くなってしまっているゴリゴリには、「凝って(縮んで)」固くなっている部分と、「張って(伸びて)」固くなっている部分があるんです。
下の図の赤の部分が「凝って(縮んで)」固くなっている筋肉、青の部分は「張って(伸びて)」固くなっている筋肉とします。
下図の状態をよくするには、見た感じ青が縮んでくれて赤が伸びてくれればよさそうですよね。
ではそうするためにまずしっかり揉むのは青?赤?主に揉むのは縮んだ「凝り」の赤の筋肉です。赤の部分を揉むことによって縮んだ筋肉をほぐし緩めます。筋肉は縮むことで身体を動かしています。赤の縮んだまま固まって動かなかった筋肉は緩み柔らかくなると縮めるようになります。縮めるという事は動かせていなかった筋肉が動かせるようになるという事です。そして縮むことも伸びる事もできるようになります。そうすると赤に引っ張られていた青の伸びきって固くなった張りの部分も赤が伸びることで縮むことができ、この部分の張りも解消されます。
大事なのは張って伸びている部分ではなく縮んで固くなった部分を緩めてあげること。動きを観察し、どの筋肉の動きが悪いのか、その筋肉はどこを動かすときに必要な筋肉なのかをきちんと分かった上で、「凝りなのか張りなのか」を見極め凝りを探して緩める事が大事なのです。
揉み方はとてもソフトでわんちゃんに気持ち良いと思ってもらえるくらいの強さです。凝りをピンポイントにまっすぐ押し筋反射で緩めます。ぐりぐりとは揉みません!なので筋肉を痛める事もありません。だから揉み返しにもなりません。
きちんと犬の筋肉、骨格を理解した上で必要な部分を揉むので施術前と施術後ですぐに関節周りの可動域に違いがでます。
わんちゃんは素直なので動かせることが分かればちゃんとその筋肉を使って動きます。施術後だけでなく、そのあと時間をかけて良くなってくることが多いです。動きや姿勢がだんだんと正しく変わってくるので・・・
どんな子にも知らず知らず知らずのうちに動きのくせは出ます。その影響で使われない筋肉は固くなり縮み凝りを生じてしまいます。定期的にケアしてあげる事はわんちゃんの健康寿命を延ばすためにとても大事なことだと思います。