お姉さん座りしていませんか?
いつも施術の際、飼い主様にはわんちゃんの普段の姿勢について簡単な問診表に答えて頂いています。
その中に「お姉さん座りを(する/しない)」という項目があります。
お家のわんちゃん、お座りの時にお姉さん座りをしていませんか?
くねっと足を崩してお座りする姿、よく「お姉さん座り」と言われるその座り方はなんともかわいく見えるものです。
ですが、その座り方の裏には病気や、関節や膝の違和感が隠されているかもしれません。
もちろん心配のないお姉さん座りもあります。
基本は普段ちゃんとお座りできるけど、たまにリラックスしている時に脚を崩している。それも特定の側の脚ではなく右だったり左だったり・・・これは心配しなくてもいい場合です。
気にしなければいけないのは・・・
・お迎えした時からずっと同じ側の脚を崩して座っている
・今までちゃんと座っていたのにある日から急にお姉さん座りになった。それも同じ側をいつも崩して座っている。
・脚を触ることを嫌がるようになった。
・座るときにドスンと尻もちをついて座っている
そんなわんちゃんの変化に気づいたら、もちろんまず一度かかりつけの獣医さんに相談しましょう。
関節の問題だけではなく、関節リウマチなどの病気が隠されている場合も可能性としてゼロではないからです。
とくに進行性の病気の可能性がなかった時、痛みがないと西洋医学では「様子を見ましょう」と言われることも多いかと思います。西洋医学では痛みが出た後に投薬や手術で治療をすることが通常だからです。
が、お薬や手術でわんちゃんに負担をかけてしまう前に出来る事はあります。
原因が股関節形成不全や膝蓋骨脱臼の場合、必ず違和感のある部分をかばう偏った動きをしていることで正しく使われていない筋肉があります。
本来使われるべき筋肉が使われずに固く縮んでしまうと最終的には骨格に影響を与え、骨格が歪み、最終的に痛みや麻痺につながります。
使われていない筋肉は縮んで固くなっています。整体でしっかりほぐして使える筋肉に変えてあげましょう。
使われない筋肉が縮んだ期間が長ければ長いほど戻すのに時間もかかります。整体後しばらくすると元の癖が出て戻ってしまうこともあります。
人間もそうですが、一度で完全にとはなかなかいかないものです。犬は特に「この筋肉を意識して使って毎日運動してね」と伝えて動いてもらうことは出来ないので。
でも、継続しての整体、セルフケア、効果的なストレッチで徐々にでも変わって行くことは出来ます。
痛みが出て辛い治療になる前に出来る事はあります。